HF AM同好会

自作真空管送信機と五球スーパーで40年前にタイムスリップ

3757,7195 kc

JR1KQU JA2OZE/mobile 「HF AM通信へのお誘い」

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自作真空管式送信機

■■■自作真空管式7バンドAM送信機(麗人号) ■■■
■■■ スクリーン変調付き,2バンド,3球送信機 ■■■


44年来の夢

■■■ 自作真空管式7バンドAM送信機(麗人号) ■■■



44年来の夢 自作真空管式7バンドAM送信機 麗人号

1.JH1EAK寺山方式(トランシーバをVFOの代用)について

 現代のトランシーバ(TRX)では,周波数が極めて安定なVFOが付いています.これを使わない手はないというのが,寺山OMの開発された方式で,送信時にはTRXからCWキャリア,またはAMキャリアを入力,増幅,真空管式の変調器で変調をかける。受信機はTRXのAMモードで受信します.このやり方だと,発振,逓倍回路なしで,TRXの送信範囲と同じ周波数で,昔の水晶発振,プレート,スクリーングリッド同時変調の,現代版レトロ送信機が制作できます.

 麗人号では,7バンド送信可能にしたかった為,AB2クラスのGGアンプにしておりますが,C級アンプにして,G1入力にする場合(普通のAM送信機の場合)は,ドライブ電力は僅かで済みますのでアッテネータと50Ω/HiZの入力同調回路を付けます.

12JF5 P.P. 5球送信機(12JF5パラ)麗人号電源部 電源部:TX88Dの電源トランス流用
VR105は変調管のVsg安定用


2.麗人号の概要説明

 回路を極力簡単にして容易に作れるよう,入力同調回路を省き,TRXのアンテナチューナー,又は外外付けアンテナカップラーを試用します.CW/AMキャリアをGGAMP(スーパーカソード方式)して,30W程度の出力にし,プレート,スクリーン同時変調をかけます.(一見プレート変調に見えますが,スクリーングリッドにチョークが入り,アースに落とすことで,スクリーンにも変調がかかっています.このチョークを取り去り,G2をアースに落とすと,なめらかさは消え失せ,歪む一歩手前の豪快な音質になります.)

 又,受信機はトランシーバの他,昔の5球スーパーやオートダインも使えるよう,スタンバイ,アンテナ切り替え回路を設けました.

 送信部,変調部の球は安価(300~500円)で,まだ大量在庫のあるGEの12JF5(テレビ球)を使用。その他は,入手しにくい特殊パーツは使わず,ジャンクをフル活用,完成しました.



麗人号回路図

 7195kHzにて,コンディションのよい日には,5球スーパーやBCLラジオでも十二分に受信でき,緩やかなQSBを伴ってのAM波は昔の,短波通信を実感でき,実にいいものです.

出力を100W位に増力すれば,21/28MHzで楽々,2wayAM海外DXも出来ます.ただ,サイクル24はコンディションに波がありますので,SSBで強力につながる局を探し,AMでのQSOをリクエストするやり方が効率よいです.29.020MHzでCQ DX AMを出しても空振りばかりでした.



自作真空管式7バンドAM送信機(麗人号)JR1KQU 200W AMシステム
TS-570Sの左は,自作アナログ式Sメーター.QSBでメーターの針がゆっくり動くのが楽しい.


■■■ スクリーン変調付き,2バンド,3球送信機回路図 ■■■

 手に入りやすい,6JS6や6KD6,40KG6A等を使用して製作する場合は,このような回路にして,6dB ATT入力同調回路を付け,タンク回路のコイルを切り替えることで,3757-7195kHzの2バンド送信機が出来ます.
 
 この回路では変調は,不等3極管の6DE7でスクリーン変調をかけています(ドレークのトランシーバに使われている)が,お好みで変調回路を工夫できます.6DE7は秋葉原ロケットで委託品が300円で,まだあったと思う.クラシックコンポーネントでは新品1,000円.
 


スクリーン変調付き2バンド3球送信機回路図


 この回路は,アイデア段階で,まだ制作して試験はしておりませんので,回路の定数統は検討の必要有りです.
 
 Cクラス動作ですから,50W位は出ますでしょう.SSBのように,しゃべったときだけ,IPが流れますので,省エネです.



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