AM通信へのお誘い-旧機・ビンテージ機レストア


TX-88などのレストアの記事は,こちらもご覧ください.
回路図等:http://jp7cze.cocolog-nifty.com/jr1kqu/siryo.html#TX-88




アリア受信機の校正紙です

中学時代からの同級生が実家を整理、解体後始末をしました。

彼の兄はラジオ製作を趣味としており、以前、兄さんの遺品パーツを沢山貰いました。
新品のST管が出てきたのには驚きました。真空管ラジオ再生の趣味の私には宝物でした。中学時代は、ラジオいじりに新品のパーツなど買えるわけもなく、古いラジオを分解してはパーツを磨いて再利用して製作していたものでした。

その彼からいよいよ最後の片付けで、とても凄いラジオが出てきたとの知らせがありました。
期待に胸弾みますよね。

ちょうど時間あるから、送ってくれれば見て修理・再生してあげるからと連絡、翌日届きました。

早速開けてみました。

ツマミはたった2つだけ!?
ただの並4ラジオですよ、どこが凄いラジオなんだと、ぶつぶつ言いながら、取りあえず分解、水洗いにかかりました。

すっかり戦意喪失、シャーシの中はクチャクチャ、あちゃー、やってしもうたです。

まあぁ、良いのはケースが大変しっかりしてる事。
これならニス 2 回塗りで十分綺麗になるな、内部はさすが 90 年の埃でバッチコイから、これはペンキ塗りで仕上げるかと。まあぁ、ケースとダイアル機構だけ生かして、シャーシをはじめ他の部品は全部ごみ箱に捨ててしまいました。

電源トランスからは 14 本も線が出ており、使用している真空管ごとにヒーターやフィラメント電圧も違います。
もういけません、ぶん投げてしまいました。

しばらくして、古いラジオマニアおじさんが来られ、ぶん投げたアリア受信機をみるなり、これは上物だ、是非ともレストアすべきですよ!!と。
早速、電源トランスの謎解きにかかりました。

私はあきらめが極めて良いので、ぼやっと眺めてました。

テスターで抵抗値をチェックしながら荷札を付けて、多分 1.5 V 2.5 V 5 V とコメントを付けた謎解きが終わりました。

その間、1 時間、ええぇ? 謎解き完了ですか!?

多分あってると思うが、いきなり 100 V 加えるのはまずいから、ある程度の電圧加えてチェックして下さいとの事です。
トランスから煙りが出てきたら怖いので、しばらく触らず、放置。

ある日、勇気を出して AC 100 V を印加。ヒューズ飛ばない、煙りも出ない!
テスターで電圧チェック、チェック?ピンポン!の連続です。ええぇ?合ってるじゃん。
さすがラジオマニアおじさん!!
正解の嵐に私の気持ちもすっかり高揚感でいっぱいになりました。

トランス謎解きの後、検波コイルの謎解きもやってもらいました。

改めて、真空管ソケットを眺めると、しっかりハトメで止めてあり、ぐらつきもないようす、
ごみ箱からシャーシ他部品引っ張り出してきました。
先ずは、シャーシにシルバーのスプレーでひと吹きで、見違えるように。乾いてからドリルでネジ止め箇所をざぐり接触良くしました。

トランスは 14 本ともリード線は汚い布引きなので、熱収縮チューブを色分けして仕分けし、間違いのないようにしました。トランス、コイルには文字入れをして後々困らないように準備万端!

ここまでパーツが生きているならレストアするしかないでしょ!!

幸い、3極管ばかりで配線は簡単、その気になれば1時間位で終わりそうです。

まあぁ、じっくり2時間ほどかけて終わりました。

スイッチを入れるとかすかに放送が聞こえますが、再生バリコンいくら回しても再生かからず、おかしいな?

仕方なくラジオの AUX ジャックに IC レコーダーの出力を繋ぎました所、見事な音色で歌い出します。

UX12A ですから 250 mW 位の出力しかありません。

どうしてどうして、マグネチックスピーカーから馬鹿でかい、いい音です。

はたと気がつき、再生コイルの配線を逆にしました。

パッパラッパパー!
一丁上がり。綺麗に放送がはいりまする。
やりました。人間あきらめたらダメよ?。

数日そのままにして、ケースに収め、ダイアル機構も上手くセット。期待に胸踊らせながらスイッチオン。すぐさま、でかいぴー?発振音

虎の子のUX12A を壊してはいかんと、ラジオマニアおじさんにバトンタッチしました。

2021/04/13 de JR1KQU 加藤欣一

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RJX-601 変調不良の故障治りました。

RJX601は2台持ってまして調子の良い方はお譲りしました。受信はするけど変調かからない方を、今朝いじってました。

あれ!?今朝はEスポ出てないなとダイアル回して、マイク挿してあ~あ~やってみましたら、あれ!?変調かかってますよ!

あれ!?治ってましたか!?

不思議な事もあるもんだなと、ダイアルを上の方に回しました。

51MHzあたりにきましたら韓国局どおしが59+どうしで交信してます。終わるの待って、コールしました。

カタコトの日本語で、「日本の局ですか?音声がおかしいですよ。」と応答がありました。

その後変調かからなくなりました。
蓋開けて見ましたが、マイクジャックあたり線が束になってぎっしりです。

どうしたものかと、JA1UDY/2の三浦様にメールしてみました。

即座に回答戴きました。
以下に記します。

    ------------------

    RJX-601は名機ですが迷機でもあります。
    変調おかしいとの事ですが考えられる原因は

    1つ目はAM-FM切り替えスイッチです。
    2つ目は出力切り替えスイッチです。

    これらはマイクアンプの出力を切り替えますので、接触不良を起こすと変調掛からなくなります。 普段切り替えないと接触不良を起こしやすいです。
    プッシュスイッチやスライドスイッチは接触の圧が弱いので起こしやすくなります。

    切り替えスイッチをガチャガチャやると直る事があります。

    AM-FM切り替えスイッチが一番怪しいですねぇ~。

    接点復活剤は厳禁です。後でもっとヒドくなりますので。油分の無いメカクリーナならば構いませんが。前記二ヶ所でマイクアンプ切り替えてますので怪しいですねぇ。他にはリレーの接触不良です。
    もしくはマイクのプレストークスイッチです。それとマイクケーブルです。この場合はマイクを交換すれば分かります。

    お手上げでしたらお送り下さい。見させていただきます。
    ------------------

との対策をご教授いただきました。

ちょうどメカクリーナーがあったので、蓋を開いて、スイッチにひと吹き、スイッチをガチャガチャ繰り返しました。

AM/FM切替と3W/1W切替スイッチ、です。

以前作った、基地局スタイルのケースに入れて、アンテナ、電源、マイクつないで送信してみました。

変調かかります!治ってますね~

リニア入れると50W近くまで振れます。

今晩モリーさんに聞いてもらってチェックしてみます。



さ~すが三浦先生!!
場数踏んでられますね~凄いです。

RJX-601お持ちの方多いと思います。トラブル対策参考にされて下さい。

2020/07/30 de JR1KQU 加藤欣一

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漆黒の古典ラジオ修復、お駄賃戴きました。

今から100年前、古典ラジヲの前でどのような人達がどのような思いで放送を聴いていたのか?思わず想像に引き込まれます。

古典ラジヲ修復のお礼にと、ご覧の50年程前の5球スーパを頂戴しました。










12.02 MHz の 20 時からのベトナムからの日本語放送


随分綺麗にレストアしてあるラジオで周波数目盛りもビタ~と合ってますし、短波の感度も素晴らしいです。
12.02 MHz の 20 時からのベトナムからの日本語放送も良く聞こえます。

2020/04/27 de JR1KQU 加藤欣一

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古典ラジオのマグネチックスピーカ出来上がりました。

ファンなのかスピーカーのカバーなのか、古典ラジオのナゾの部品、実ははスピーカーボックスのフロントカバーで、中身は 20 cm のマグネチックスピーカです。







鉄の箱なので5.5mmベニアでベースを作り丸穴あけたあと、キャンパス地の布をのりで貼り乾いてから箱の内側にシリコンシーラントを塗布、ベース板を押し付け重しを乗せて半日おくとくっつきます。

裏は化粧合板をシリコンで接着。

あとは、ボックスの台をつけて完成です。

2020/04/25 de JR1KQU 加藤欣一

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古典ラジオ化粧裏話

お化粧のノウハウをお伝えします。

この時期は太陽熱も十分あり、古典ラジオのような化石でも、水洗いして表で乾かせば1日で大丈夫です。

今回、2つの目盛り付きダイアルが水洗いの時マジックリンをかけて古歯ブラシでゴシゴシやった所、見事に白い文字と目盛りの線が無くなってしまいました。
幸い両方とも彫刻してあり、文字や線の部分は凹んでます。

修復のやり方です。

1). 乾燥のあと、ラッカースプレーの黒を1回吹きます。(1回がポイント)

2). 乾きましたら、水性ペンキの白を文字の上にべたっと塗り、即座に水で絞った布で、す~と拭き取ります。
見事に瞬間に文字が入ります。

3). 乾燥させたあと、仕上げにクリアーのラッカースプレーを1回吹けば完成です。

私は、黒のスプレーを2回吹いてしまいました。そうすると、彫刻の凹みが少なくなり、白がシャープに入りません。

一度ラッカーシンナーで洗い流してからやり直せば決まりましたが、あまり面倒くさい事はやりたくなかったので、なんとかごまかしました。

文字入れは初めてやりましたが意外と簡単です。

物置に古いラジオが有りましたら皆様もやられたら、結構インテリアで使える逸品になりますよ。

ST管やナス管の真空管のベースとガラスのつなぎには、2液混合エポキシボンドを爪楊枝に付けて、つなぎ目に入れ補強しておきます。10分硬化形のが100円ショップにあり十分使えます。出力管に使っても熱で劣化も無く具合いいです。

2020/04/21 de JR1KQU 加藤欣一

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古典ラジオお化粧終わりました。

水洗いして、洗剤かけてタワシでゴシゴシ乾燥させて痛んでいる箇所を修復。ステインで色を整え、油性ニス2回塗りで仕上げました。
なんだか化石発掘みたいな、コロナで自宅謹慎してますので時間たっぷりかけてきれいになりました。

丁度いい電源トランスあります。
古典銅線配線にこだわらなければ電源内蔵でゆけそうです。
回路は簡単ですから、100 年前の配線にこだわるか、やり易い配線でいくか。

このラジオは素性が良く、どうも UX201A のソケットを見ると新品ぽいです。











あれ?一番最後のはなんでしょう?今後のお楽しみです!

2020/04/20 de JR1KQU 加藤欣一

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UX201A 古典ラジオ

このような、古典ラジオが化粧直しできました。UX-201A リゼネーティブ・レフレックス3級式真空管ラジオです。
恐らく 100 年近いラジオ黎明期のものだと思います。

コロナで怖くてじっと自宅待機してますので、2 日ほどで化粧直ししました。







≪参考≫

  • UX-201A リゼネーティブ・レフレックス3級式真空管ラジオ級式真空管ラジオ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~alps_azumino/redio_201a/redio_201a.htm
  • 魅力ある真空管とアンプ・ラジオ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~alps_azumino/
  • 2020/04/20 de JR1KQU 加藤欣一

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    ジェレクトロ SWL-59 お化粧しました。

    これは珍しいんじゃないでしょうか?



    トランスレスの5球スーパーにB電圧だけトランスがついてます。
    中波~30MHzまで、4バンドになっており、スプレッドバリコンがついてるのでSSB聞くには操作し易いです。持ち主がレストア済みでしたので、塗装だけやりました。

    ベニア板のはがれをボンドで修復、欠けたところはパテ埋め、マホガニーブラウンのステインで色付けし油性ニス2回塗りでしあげました。

    5球スーパーと思えぬほど良く聞こえます。

    2020/03/23 de JR1KQU 加藤欣一

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    戦時下のビクター製高2ラジオ、キャビネット完成

    先日来ました、ビクターの高 2 受信機 5R-15 型、戦時下の国策に沿ったものか簡素なデザイン。









    ビクター 高 2 受信機 5R-15 型の受信音

    球は 58 - 57 - 57 - 2A5 - 80 が使用されていました。ケースがなかったのでベニアでこさえ、ダイアルの文字盤は水洗いした時に見事に消えてしまい、先日レストアした松下の文字盤(のコピー)を使いました。
    原型とは大きくダイアルが変わってしまいましたが仕方ありません。

    高周波増幅 2 段の威力はすごく30cmのビニル線でガンガン入ります。朝聞いたラジオの音です。

    2020/03/08 de JR1KQU 加藤欣一

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    とらせん基地局中間報告

    グレーの油性ペンキがまだたっぷり残っていたので、躊躇なく塗ってしまいました。




    こんな感じになります。あと内蔵電源、秋月の3Aキット組み込み、文字入れできましたら完成となります。

    使ってみましたが、大型Sメータ見ながらチューニングツマミ操作するとなかなか良いですね~。

    2018//05/31 de JR1KQU 加藤欣一

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    TX88A等の入力回路の処理について(2018/05/31 図の訂正と補足を追記)

    さ~すがが、西野部長!!ずばり回答見事です。スッキリしました。
    私もスッキリです.TNX! JR1BPR 西野さん < JP7CZE 川辺孝幸

    なお,後日(5月31日)、図の訂正と補足がありましたので,図を差し替え,補足を追記します。


      私も気になっていたのですが・・・・

      JP7CZE 川辺さんの「最近のトランシーバーでも TX-88A のキャリアー注入器として使用できる?」で疑問の整合の件ですが、ほぼオープンのまま接続されていますのでトランシーバーの終段に対しては好ましくない状態です。

      簡単に処理する方法として下記のような方法が考えられます。



      2015/05/31 差し替え版

      (1)から(3)のような方法の中で適当な方法で処理すれば安心して運用できると思います。

      なお、ダミー抵抗の耐電力は安全を見込んで10W以上となるようにしておく必要があります。

      200Ωなら1kΩ(2W~5W)の金属皮膜抵抗を5本並列接続,
      450Ωなら1.8kΩ(5W)の金属皮膜抵抗を4本並列接続などです。

      トロイダルコアは、FT50-43くらいのものでいいと思います。

      それではまた
      jr1bpr/西野


      【2018/05/31 訂正と補足】

      先に送付した 図中の表に誤りがありますので再送します。

      50 Ω 負荷時に 10 W の場合、両端の電圧は、22.3 V です。
      なぜか表には 122.3 V となっていましたが、22.3 V が正解です。

      88A の VFO 端子ですと直接 50 Ω の負荷でもいいのかもしれません。
      200 Ω 5 W の抵抗を 4 本並列したもので端末処理すれば、トランシーバーの終段は安心でしょう。

      100 W 機ではなく、10 W 機が安心できていいですね。
      100 W 機の場合うっかりハイパワーが入ってしまいますと壊れますのでダミーで 10 dB の ATT を構成するなどもう少し工夫が必要になります。

      FT817 をエキサイターにしても、数 W で十分ドライブできます。 川辺さんも 88A や 88D を入手して FT817 でチャレンジしてはいかがですか。


    ※ 本日も18、24MHzで Eスポ発生。18時すぎて2エリアがオープン
      今期初、18.120 で JA2PEZ & JH1EAK 局とつながりました。
    2018//05/30 de JR1KQU 加藤欣一

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    連日の強力E スポ発生!!

    5/29 も夕方格バンド E スポが強力に出ました。

    15 時位から聞こえて来ました。18 MHz を聞きましたので、TX-88A をチューニングして、まずは仕事片付けて 16:30 ~ 18 時すぎまで 18/24 MHz で遊べました。

    今のトランシーバーはモード設定がタッチパネルやボタンの長押し、短押しなど操作が煩雑で、AM モードいいですよ~と気楽に了承いただいても、切り替わらない局も何局かいました。

    私は TS-570S を 20 年以上使っており、AM のボタンがついてるのが当たり前だと思ってましたが、いつの間にか浦島太郎になってたんですね~。
    でも、570 は壊れないし操作にも慣れているため新製品に変える気もありませんでしたが、もう 20 年も使ってるのなら新製品買う時期かもですね。

    川辺さんご指摘の SWR 3 以上になるとトランシーバーから電波停止する件ですが、JA2PEZ 野口さんと、JA2BCN 堀先生が 2 台まとめて FT991 を衝動買いされたようですので、88A をつないでキャリア方式のテスト依頼しました。

    私は TS-570 を 88A につなぐ時はオートチューナーは切っています。SSB で出る時は入れてます。

    この辺の素早い操作は指先に覚えてもらうしかありません。

    一昨日、24 MHz AM で交信出来た様子を参考までに添付します。

    24 MHz AM での交信記録(前半) 24 MHz AM での交信記録(後半)

    7195 kHz AM がコンディション悪いなか、ハイバンドに上がればこんなに快適に AM 通信出来ます。

    アンテナはしっかり各バンド整備して切替もスムーズに操作できるようにしておかねばなりませんが。

    アイデアとしては、18/21/24/28 MHz のエレメント束ねて、それぞれのラジアルを一本ずつ張った GP でも十分使えます。

    いずれ資料掲載したいと考えてます。

    2018//05/30 de JR1KQU 加藤欣一

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    とらせん基地局スタイル

    夜間帯のらぐちゅう用に、とらせんに基地局スタイルの箱を作りました。



    Sメータ・パワーメータは、ビンテージの1mAの電流計にしました。
    電源スイッチの上にLEDがつき、左右に取っ手がつきます。
    取っ手は100金セリアの引き出し用の取っ手です。

    中に安定化電源を組み込みます。とらせんは+アースのため電源は別にしないとなりません。リニアと共通電源にしたりするとショートして電源落ちます。

    基地局(電源内蔵)が完成すれば、東京ハイパワーのHL-66Vリニアつないだり、6JS6や6146でリニア作ったりして遊べます。

    塗装は、ダークグレイの油性ペンキが残ってるので使います。

    そうそう、サトー電気で 50.550、50.620 の水晶買って実装しないとロールコールに参加できません。

    昨夜は、早速 JL1PSW モリーさんと交信、箱に入ったスピーカからはいい音します。
    丸穴ですが、楕円形スピーカです。
    楕円にくりぬくのが面倒なのでホールソウであけて終わりにしました。

    2018//05/28 de JR1KQU 加藤欣一

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    最近のトランシーバーでも TX-88A のキャリアー注入器として使用できる?

    勝手に加藤さんに代わって書いておりますが...

    加藤さんの TX-88A の VFO としてトランシーバーの出力を使用する件,非常に安易で周波数も安定した波が出せるすぐれものだと思います.

    が,一つだけ疑問が.

    それは,最近のトランシーバーの送信部,ファイナルの半導体を守るために,SWR の値による保護回路が入っているのです.SWR が 3.0 を越えると送信できなくなります.

    その場合、トランシーバーの出力を,直接 VFO 入力部に入力させて大丈夫なのか,インピーダンスのミスマッチングで SWR が3.0 を越えてしまい,送信できなくなってしまわなくはないか?インピーダンスのマッチング回路が必要になるのでは,という疑問です.

    実際のところ,SWR 3.0 以上で送信停止してしまうようなリグで問題無く動作できるのでしょうか.

    悩むよりやってみれば済むことなのですが,生憎,TX-88A が無いので...

    いかがなもんでしょう???

    2018//05/28 de JP7CZE 川辺孝幸

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    水晶使わない、TX-88A プチ整形のやり方

    TX-88A や TX-88D で水晶を使って AM 電波出されている方は多いと思います。

    最近の HC49U の小さい水晶は確実に発振するようですが、昔の FT243 の水晶を研磨し直して使う場合、発振回路によって発振したり、しなかったりバラつきがありますね。
    FET だとスムーズに発振してくれます。なぜですかね?

    7195 kHz のように周波数が決まっている場合はいいんですが、ハイバンドでやる場合水晶では非力です。

    そんな時、今お使いのトランシーバーを VFO として使うと、ことのほか便利です。どっちみちトランシーバーを受信機に使ってる方が多いですから、送信時にも使わない手はありません。

    たまたま 88A をヤフオクで手に入れた際、麗人号と同じように、トランシーバーからキャリア入れて使えたら、88A の使い道がぐっと広がるなと、物は試しと VFO 入力にトランシーバーから 5 W のキャリアを入れてみました。

    ?!あれ、普通に使えてます!よ

    試しに 21 MHz でもやってみましたら問題なく動作しました。

    元々、トランシーバーから 21 MHz のキャリア入れるので発振、逓倍段は必要ないのですが、水晶で使う時は必要ですし、まぁちゃんと働いているならあってもなくてもかまわないかと。

    一丁上がりです。

    改造というのもおこがましい、リレー回路の配線をやり変えるだけです。

    今回、JA2PEZ 野口さんがヤフオクで 7000 円で入手された 88A を同様のやり方で整形しました。

    皆さんほとんどやられてないと思いますのと、一台目やった経験者の私のほうが早いだろうと、一気にやってしまいました。

    50 年前の代物で、電源関係のケミコンは全て取り替えました。ジャンク箱にあった物を流用しました。

    パネル、バンド切替スイッチの上に、意味不明のスイッチがつけてありましたので、ネオン管を取り付け、変調モニターにしました。出力に豆球がつけてあり、送信確認出来るようになってますが、結構電力食べますので、LEDに変えました。

    光輝いてる写真で、ネオン管がグリーンに光ってますが、アア~と言いながら撮影した状態です。

    参考まで、全体の回路図面を添付しました。(赤ペンの部分が今回やり直した部分です。)





    今回は、トランシーバー以外に、別受信機でも聞けるように、スタンバイとアンテナ回路切替の為、秋月の 150 円の小さいリレーを増設しました。

    このリレーやケミコンの取り付けには、ホームセンターで安価で手に入る、シリコンシーラント剤をいつも使います。

    300 ml 入りで、コーキングガンに装着してつかいます。いずれも 198 円位で売られており、使い道多いですしへたな接着剤使うより FB です。
    塗って押し付け、半日~1日で弾性状に固まり、垂直、水平いかようにも取り付け出来るので重宝しています。

    我々は、トランシーバーの周波数ドンピシャに慣れ過ぎてしまっている為、昔のように VFO でキャリブレとって周波数合わせての作業が、やってみると難しいです。

    50 MHz で、RJX-601 と今のトランシーバーとで交信する場合、意外とスムーズにゆきません。

    ですから、DDS で VFO 作ってなんて考えるより、トランシーバー使った方がコンビニエンスです。

    受信で相手に合わせれば、ドンピシャその周波数で送信出来てしまいますから、キャリブレなんて必要ないです。

    18と21,24と28 は、それぞれバンド切替スイッチ同じ位置でうまく動作します。

    E スポシーズン、強い局と交信して、この周波数で AM に切り替えてリポート交換していただけますか?と伝えればすんなり AM 通信出来ます。

    相手もいい音できてますよ!!なんて話で盛り上がるとラグチュウになることもあります。

    あらかじめ使うバンドで 88A を調整しておけば、スムーズに SSB/AM の切り替えできます。

    88A で送信する時はシーメンスキーで切替、トランシーバーで SSB/なんちゃってAM をやるときはトランシーバーの PTT で切替します。
    言葉で説明すると、わかりずらいですが、慣れると、ことのほか便利です。

    50 MHz AM の周波数で延々 CQ AM 出されている方もたまにいらっしゃいますが、時間の無駄のように思います。SSB→AM リクエスト方式のが良いですね。


    2018//05/26 de JR1KQU 加藤欣一

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    基地局型無線機スタイル

    JR1IVA 市川君より RJX601 の勇姿を送ってもらいました。



    RJX601 は新スプリアス規定 OK なんですよ。50 年前のモノなのに不思議です。

    JL1PSW モリー君は、基地局型無線機スタイルで、カッチョよかですね。「往年の RJX601 の性能はそのままに、見映え力アップ 60 dB!」と啖呵も聞こえてきそうですね。

    次は虎千リニュウアルですか?

    「感度アップに銅(あかがね)色も芳ばしく、近頃、名代の伊達姿。目黒の虎千とは俺のことよーっ」と見栄をきれば、「よっ、日本一!」との声も飛んでくる。ブロンズのパネルはいかがでしょうか?

    オットット!?何色にするか考えます。

    2018//05/15 de JR1KQU 加藤欣一

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    虎千プチ整形大成功!! の巻

    夜間滞のラグチュウに TR-1000 や RJX-601 を使い QRP 1 W でやってますが、殊の外宜し!

    不満点としては、

    (1)虎千の AFVR がガリオームで絞りきっても音がゼロにならない。
    (2)ラジケータがマイクロサイズで兎に角見えない。
    老眼鏡かけてもダメ!これはかなりのストレス。

    大型メータを外付けする必要あり!
    (3)マイクは純正のがないので RJX-601 のマイクを使用してましたが、PTT を押してないといけないし、ラグチュウ用にスタンドマイクが使え、楽な姿勢で(極端な話、寝転がって話出来れば、殊の外楽し!)しゃべくりしたい。
    (4)水晶は HC-6U タイプの 3 倍オーバートーンが 4 個実装されてましたが、昔の水晶て周波数ずれてますね。必ず下の方にずれてます。

    今のトランシーバーは周波数ドンピシャですから 50.5 MHz でやりましょうと待ってても聞こえません。

    そこで、サトー電気の HC49U 水晶がありましたので空きチャンネルに裏から半田付けしました。周波数はドンピシャですね~。たいしたもんです。

    以上の4点プチ整形する事にしました。

    さて、午後、待望の虎千の改造にかかりました。

    大型メータの効果は大変素晴らしくパワー計にして喋ると随分+変調に大きくメータが振れます。

    眺めていて大変気持ち良いです。


    601 のマイクから始めて、次に 50 年前、津で 3.5 Mc のトランシーバーで使っていたアイワの M-120 クリスタルマイクに Z 変換のマイクアンプ 1 石入れたものをつなぎ、モリー君からリポートをもらうと...

    遜色なく深い変調かかっています!とのリポート。よしよし OK と 。

    次は、アドニスのコンデンサマイク AM-308 につなぎ替え、底のスイッチを SSB の側にして発砲。ソフトで了解度のいい音とのリポート◎です。

    FM モードに切り替えてみますと、低音域が伸びてる良い音ですね~

    総合評価どのマイクも、余裕綽々で使える事が実験で明らかになりました。

    まずもって、JA1UDY/2 三浦チューンナップバージョンとして、完璧動作品に仕上げてもらってありますので。

    兎に角、受信 S/N 比が良いですね~。交信始めて 40 分位、全く受信チューニングツマミには触らず、安定感抜群です!

    送信は変調深く S メータは喋ると1つ上がるそうです!

    実に快適にラグチュウが楽しめました。1 W で十分です!

    50 年前の TR-1000 とは信じ難い出来事ですね。

    更なる改造として、付属スピーカーが昔の 6 石トランジスタラジオに付いてた小型のものなので、楕円形の中型の物を外付け、大型外付け S メータ(カラーコピー 3 色刷りの目盛り板、スティック糊で貼り)ただ S メータが逆振れするのが残念賞ですが、

    さらに、13.8 V 1 A 位の安定化電源も内蔵させて木製のケース作りひとまとめにして操作性よく仕上げたいと思います。

    モリー君 JL1PSW とは、直線距離で 4 km 位でしょうか。6 エレ HB9CV とスイスクワッド使えば 10dB 強のゲインが得られますから、AM 1W でうるさい位強く聞こえます。

    これが 7195 だと弱いです。これくらいの距離から電離層反射になるんでしょう。

    6m AM はロールコール以外は全く誰も使っていませんので、都会の夜空を自分達で1人じめしてる感覚です!

    お陰様で、今朝は非常に爽やかな気分の良い目覚めでした。

    これから TX-88A のキャリア注入方式の改造にとりかかります。こちらも、簡単プチ整形です。

    2018//05/13 de JR1KQU 加藤欣一

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    アメリカ製ハイパワー AM 送信機の資料 by JR1BPR 西野技術部長

    ハムフェアー初日、JR1BPR 西野技術部長より伺ったアメリカ製ハイパワー AM 送信機について資料を転送戴きました。

      【参考資料 その1】
      昨日話した、Heathkit の TX-1 の回路図と概要を送付します。




      ファイナルの 6146 × 2 のグリッドの部分にモードスイッチがあり、CW と AM は、内部のドライブ(5763)から励振がかかり、SSB モードの時は、5763 の出力を SB-10( PSN 方式 SSB エキサイターアダプタ)への出力となり、SB-10 からの出力が 6146 × 2 のグリッドへドライブされるようになっています。

      この辺の所を、リレーでも使って AM 時に外部から入力できるようにすれば、加藤さんの方式と同じになります。

      【参考資料 その2】
      こちらは、ジョンソンの Desk Kilowat です。



      こちらこそ加藤さんの方式と同じ考えでできています。
      CW と SSB では、リニアアンプとして動作させ、AM の場合は、内蔵している 810 プッシュプルの変調回路でプレート・スクリーングリッド同時変調を行っています。

      スクリーングリッドへは、直接変調出力は与えず、L202(12H)チョークコイルを挿入して、プレート電流の変化でスクリーングリッド上に静電誘導で発生する電圧で変調がかかる方式でやっています。
      変調管 810 は、Johnson Ranger の変調器の二次側に DC バイアスを重畳してドライブするようにコネクタケーブルで接続されます。
      モードは、AM-Low (入力300W)と AM-High (入力1kW)があるようでが・・・・

      デスクサイドに組み込んだことが異なりますが吉田さんのシステムに非常に似た ものですよ。

      【参考資料 その3】
      現物は持っていませんが概要がわかるようにマニュアルから抜粋してこのようなものを作りましたので送ります。






      JR1BPR 西野


    2017/09/04 de JR1KQU 加藤欣一

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    2代目TR1000 & オスカ-ブロック BS-1000 のレストア by JH1VRS 菅原裕彰OM

    JH1VRS 菅原裕彰OM よりお便りをいただきました。

      JR1KQU 加藤様

      今年のハムフェアはお天気が心配です。私は仕事の都合で行けるかどうか?てところです。シャ-シ-穴あけからの自作してないので古い機器をレストア・改造して遊んでます。



      6m AMでのラグチュウで使用しているパナスカイマーク6


      2代目TR1000使用中のTR1000HC-6Uの水晶ケースにHC-49Uを挿入


      写真は50MHzのAM機器(現用機)ですが晩酌のツマミにして下さい。
      TX88Dも現用機ですがやはラグチュウにはTR1000・パナスカイマ-ク6と6mトランシバ-も面白いですよ。

      珍しいのはTR1000の専用みたいなBS-1000というS2001のリニアです。
      オスカ-ブロック製。ハムセンタ-からもデザイン変えて販売していたみたいで、広告は私が初めて載ったコ-ルブックにありました。ちなみにヤフオクのリサイクルショップで落札、本体写真(中身なし)と説明は「BS-1000ジャンク」のみ。価格は私だけ入札で2K円。修復はSW・リレ-・ソケットの接触不良、パラドメ断線。その他トランシ-バ-用の電源が内臓されてるが全波整流のみのため秋月の定電圧キットを挿入。”虎千”でドライブして出力は10W。真空管交換してません。今のところラグチュウで使用してトラブルなし。



      オスカ-ブロック製リニアアンプ BS-1000


      JH1VRS 菅原


    2017/09/01 de JR1KQU 加藤欣一

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    JR1BPR 西野様より、おたよりが届きました。

    JR1BPR 西野様より、おたよりが届きました。

      こんにちは 西野です。

      レアな物品を調達しました。
      新しい我が家の仲間になったHeathkitのDX-100Bです。
      外観は意外ときれいです。
      管球は抜かれて付いていませんが・・・
      中身はオリジナルかいじられているかは不明です。
      今回も重量が30kg以上ありそうです。



      ThunderBoltと並べてますが同等の大きさです。
      TX-88D2台分よりも重いかもしれません。
      2台が重なっていますが、私の体重よりも大幅に超えています。
      両方とも2階のシャックに運べなくてどうしようかな・・・・

      DX-100Bは、オリジナル状態で動かしてみたいので管球を
      調達する必要があります。
      終段管は、6146×2本、ドライバは5763
      変調器は1625×2本、ドライバは12BY7Aです。
      1625の入手が難しそうです。
      電源の整流管5R4もどうかな。
      ダイオードに変更してもよいですが。


    2016/07/11 de JR1KQU 加藤欣一

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    Viking Thunderbolt

    JR1BPR 西野様からのお便りです。

    あれ?これ先週ヤフオクを賑わしてたリニアじゃん、西野さんが落札したとの事です。

      こんなものを入手しました。



      JR3XUH 吉田さんが欲しがりそうなものです。重量は54kg位あります。(ヒェ~!YLより重い、とてもお姫様だっこなんてできません)
      入手元は、加藤さんの先輩(JA2IIN 中西さん)と親しい人のようです。
      中身は、手を掛けなければなりませんが重量があるので覚悟してかからないといけない…

      球は4-400A×2 水銀整流管 GKアンプで10~20Wドライブでフルパワーとの事です。バイキングは送信機もリニアもデザインが統一いいですね!バイキング サンダーボルト 名前もかっこいい。

    2016/03/16 de JR1KQU 加藤欣一

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    TR-1000いいですねー-JL1PSW 森谷さんより

    JL1PSW 森谷さんより

      TR-1000の内部写真拝見しました。
      掃除されたとの事ですが、埃なく新品同様。

      ぴかちゅうランプ(うまい事いいますなぁ)と一緒に写ってる角形マイク、い~味出してます!

      古き良き時代のAMの声が聞こえてきそうな雰囲気です。
      大木さんがワックスかけてピカピカに生き返らせた気持ちわかります。

      (加藤註:ODGはこのトラセンで4台目だそうです。思い入れが強いんですなぁ、気合いが入ってます)

      イカサマアンテナ、いや、反則アンテナ、改め「くの一アンテナ」は7MHzは70Ωで共振、3757もSWR1.7とは恐れ入りました。

      目黒ジグザグアンテナに並び、新たなアンテナですね。

      私は屋上にトラップ逆Vを上げた時は、2日かけても3757はSWRが2以下になりませんでした。

    いやいや、格闘2時間、7メガはフルサイズですから簡単にゆきましたが、実は3757は難しかったです。
    半分室内アンテナ、外側も車庫の金属屋根のそばにエレメントが接近、どこをどういじっても3900kHz SWR 5から動かなくなってしまい、アナライザーMFJ-259Bでいくら同調つまみ回してもダメで、もう、これまでかと、思ったり、いや、何とかバンド内に共振周波数持ってきたい。その一心で、こうなりゃもう運任せです。周りと一体化して調整しかないと、山勘もいいとこ、切ったり、足したり数回、いきなしバンド内に突入、思わず笑っちゃいました。大変でした。ですから、本当に使えるか、謎が残っています。

    2015/11/01 de JR1KQU 加藤欣一

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    TR-1000

    JO1ODG局より、来年50周年迎えるTR-1000が動作するようになり、内部は埃を綺麗に掃除、ケースパネルはWAXをかけてもピカピカツルツルになったとの事見学に行きました。



    うわぁ、まるで新品同様、内部基板は埃ひとつついてない。ラジカセの取っ手ピタリサイズのものがたまたまあり取り付けてありました。マイクは当時の純正品、取説まで揃ってました。ダミー代わりの豆球をつなぎ送信してみると、ご覧の通り光ります!マイクに向かってしゃべると少し明るくなります。

    元々、今年のハムフェアで見つけ衝動買いしたそうです。7195のAMトランシーバーに改造するつもりだったようですが、ODGの技術力では残念ながら無理でした。動かなかったので、基板裏の半田面を、こて先細くヤスリがけして注意深く半田あげしていったそうです。目が慣れてきたら配線の外れている箇所も見つかり、動くようになったとの事です。

    実に綺麗なTR-1000でした!欲しくなりました。

    2015/11/01 de JR1KQU 加藤欣一

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    1969年製3.5MC AMトランシーバーの写真発見!

    OMさんの開局の時のシャックの写真眺めてはいいなぁ、当時の写真があってといつも思っていましたが、先日、探し物してて、1969年、私が17歳の時作った3.5MC AMトランシーバーのネガを発見しました。46年前の白黒写真です。ファィナルは6GB6 変調も同じ球でハイシング変調。



    受信部は3球スーパーでした。バーニャダイアルは50m/mのもの使いましたので、それから推察するにパネルの大きさは35×17cm位だったと思います。
    水晶はシャーシー上に載せてたんでしょうか?実にシンプルなデザインですなぁ!

    当時はローカル局も多く、この程度の簡単なトランシーバーで夜な夜なおしゃべりしてました。深夜12時から開局2時~3時位までやってました。BC-342改造のJA2IIN局は、よくラグチュウの合間にラーメンを夜食に作ってました。キャベツを刻む音がマイク通して聞こえ、お~今夜はキャベツ入りだなと。懐かしいですね。

    写真がこれ一枚しかないので残念ですが、当時のレプリカを作ってみたくなりました。変調は、JA3KL 下原OMのやられている(レファレンスシフト変調)が、とても変調が深くFBなので、やってみたいと思います。下原様から回路図はすでに戴いてます。このトランシーバーはパネルの色が、ブルーだったような?なぜ、そんな色にしたのか?(単にホームセンターで安く売ってたからというJA1HU伊藤傳次郞氏と同じ理由では無かったことは確かだと思います...)

    ローカル局にもトランシーバー作りを盛んに勧めていたように思いますね。

    2015/10/27 de JR1KQU 加藤欣一

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    BC342改 by KC8EOS/JA2IIN 中西さん

    KC8EOS/JA2IIN 中西さんより、アメリカ滞在15年で集めたコレクションの数々を少しずつ紹介戴いてます。何しろ、日本に持ち帰った、アメリカの各フェスで集めたジャンクがなんと段ボール60箱という莫大な量でありますので、時間がかかります。

    AM電波聴くには、私の持ってる、BC-1004CやBC-342で聴くと実にいいものです。先日、JH1EAK 寺山さんも、BC-342のレストアが上手くゆき、AM電波聴くには最高ですねとのコメントです。

    中西さんの力作ご覧下さい。

      今例の30年前の写真を探そうとPCの中のファイルを引っかき回していましたらBC342改の写真が何枚も見つかりました。
      実物は大分前に作ったものですが、まだ箱に入ったまま別宅に眠っています。HI

      BC342改というよりも主要部品を使って作り直した、という代物です。球はMT管、回路はオリジナルとは全く異なります。感度安定度は申し分ありません。上限の周波数でも超安定です。

      回路は10球、高2中2です。

      18cmX18cmくらいのスペースに球6本(実際は複合管があるので9本分)分、つまりRF以外の全部の回路を配線するので、結構大変でした。

      それと局発のコイルパックを視て頂くとわかるとおり、これが安定度の秘密です。ここだけはオリジナルで少ししかいじっていません。

      製造は1942年(昭和17年)で、ケースパネル他は全てペイントを落として、再塗装してあります。

      八重洲のリニア(FL2100B)より重いです。

      BC342の上に乗っているのはクリコンです。これで21,28MHZを受けます。3MHZに落としていますがちょっとゲインオーバー気味だったように記憶しています。

      このRX,マンションの方に持ってきたいのですが、もう置く場所がありません、、、。

      ご参考です。



      DE JA2IIN/中西

    2015/10/21 de JR1KQU 加藤欣一

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    9R-59Dのレストアの勘所

     先日、9R-4Jをもらって来ました。高校生の時に、高0中2受信機は作った事ありましたが、実家に置いてきぼりしてた間に、捨てられてしまったのか、残念です。

     皆さん古い受信機レストアされて、実用機にされてるので、自分も、初めて、高1中2 あまり、余計な事考えずに、幸いな事に、資料は沢山ありますので、原型通りの回路で、作ってみようと、思いつくまま、分解洗剤つけ水洗いから始めました。
     いつもそう思うんですが、分解水洗いせず、悪い所だけを探して修理、病院スタイルのレストアは、どうもしょうに合いません。長年の積もった埃を取り去っても、埃臭いにおいが、どうも生理的に苦手でありまして、レストアするなら、全部分解、パーツ一つずつ、汚れ取り去って、綺麗にしてからでないと、ダメなんです。結果、掃除だけで疲れ果ててしまい、それっきりになるパターンがいつもなのですが、今回は張り切っております。
     すでに、塗装は完了、トランスは黒光しており、ケースも、内部まで綺麗に、シャーシをメッキかけたい衝動にかられますが、抑えて、IFT T-11とBFOコイルはスーパーの心臓部ですから、アルミニウム・ポリッシュで、鏡面仕上げになってます。顔が映ります。こだわりのレストアです。

     外見にはこだわるんですが、今回は、心して中身も渇入れようと、只今、JO1ODG局の9R-59Dのレストア中の三浦さん、JA1UDY/2局に、勘所、ご教授いただきました。

     バリコンのクッションはゴムブッシュしかないと思います。
     無しだとハウリングを起こしたり振動でFズレしたりしますので必ず必要です。

     コイルの水洗いは厳禁です。
     それでなくともQが下がって感度が低下してます。(コイルはまだ、水洗い前でした!ほっ。)今直してる59DもDバンドが相当低下してます。Bバンドもです。7Mは抵抗変えてからゲインが上がり、メーター回路も乗数変えてからバンバン振れるようになりました。

     ボリュームは交換された方が良いです。59Dは500kΩが800kΩになっており、絞っても0にならず、3KΩ位あるので音が消えず小さく音が出てます。

     またRFボリュームはいっぱい回しても300Ω位あるので0にならずゲインが下がってしまいます。
     交換したいのですが、Cカーブのうえ時計方向いっぱい回してつまり最大ゲインにするとキャリブレのスイッチが入る仕組みの為特注品だったので秋葉原と言えども売ってません。多分当時でも売ってなかったと思います。
     電源スイッチ付きボリュームならばいろいろあったですがいっぱい回してスイッチオンは特殊な使い方だからなー。おまけにCカーブだし。引っ張ってオンのボリューム見つけましたが、音声用のAカーブのため、ゲイン最大の所でいきなり大きくなったり小さくなったりで使いづらく、使用できません。それとボリュームのシャフトの長さも関係してます。今風のボリュームはシャフトが短めで59Dのつまみにはネジ位置が合いません。長めのシャフトにしないと。またシャフトが半月軸だったり色々苦労します。S付きボリュームがダメならば穴開けてスイッチ別に付け加えれば良いのですが、形が悪くなるしバランスも崩れてしまいますので開けたくありません。かといってRFボリュームそのままだといっぱい回しても0にならず300Ωもあってはボリューム下げてるのと同じで、ゲイン不足は解消されません。

     スペシャルバージョンにするには何をしたらよいか思案中です。59D使用されてる方沢山おられるので、皆さんと同じじゃあつまらないし、かといって予算も限られてるし、…………。まあ楽しみにしていて下さい。さすが~と言われるような物作りたいですね。

     いやいや、VR1つでも、こんなに色々影響があるとは、アキバでも入手不可能パーツは、古いものを再利用する必要もありですね。そういや、ハリクラSX-101Aレストアのとき、五本木先輩が、VRは全部ガリガリΩだったのを、VR分解して、カーボン入れ直しして、スムーズにゆくようにしたんですからと、言われてましたな。フムフム。

     レストアを極めるのは奥が深いですなぁ。

    2014/09/27 de JR1KQU 加藤欣一

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    受信機(ハリクラフター SX-101A)のレストアについて

     ハリクラフター SX-101Aのレストアが完了してから、少しおいて、電源を入れてみましたら、キャリブレのポインターリセット(目盛りの針)が合わなくなってるので、この状態で譲渡しても、未経験者に直すのは無理だから、あげくのはて、お荷物になってしまい、ヤフオクで処分するかという事になるのが関の山だからと、五本木先輩に連絡、昨日14時に来てもらい、2人がかりで格闘3時間、何とか使える状態にしました。

     五本木さんの言われる、「ハリクラは、顔のデザインがいいので、皆さん欲しがり、手出すんだが、まぁ~メンドクサイ受信機なのよ!大体みんな、最後は手離しちゃうんだから。」と、言われてる意味合いが、昨日良く解りました。

     ダイアルカバー外し、針をセット、もどすと合わない?3回位やり直した。もうこれでいいだろうと思った矢先、ダイアルがどこかでロック回らなくなってしまい、また、カバーあけいじくってるうち、勝手に動きだし??!
     その次はいきなし50kc周波数が勝手に動きだす。訳が解らなく??そのうち、五本木さんが、こりゃ、局発の12BY7Aがいかれたぞ!と、ストックがあったので、差し替え、これで正常、周波数、動かなくなり、JA1HUさんたちのQSO暫く聞いて、うん!これなら大丈夫だと、最後の針合わせ。(大体、局発に12BY7Aなんか使いますか?しかも、コンセントがつながってる間、365日、12BY7Aには、電源入りっぱなしです。あとは、コイルパックの側に、半田こてのヒーターが??寒冷地仕様だったのか、これも電源入りっぱなしです。)

     これねぇ、加藤さん、もし、糸切ってしまったら、もう修復無理だからね!確かに、糸の掛け方が、謎解き無理。(9R-59等と比べ、実に、解りにくい。)3回位やって、また、五本木さんが完璧目指し、14MHzバンドもやるか!とSWが入りそうになったので、抑えてもらって、もう、この辺で、終了としましょうと、強制終了!
     コイルパックは、9R-59相当の細いもので、トリマーのバネがいうこと聞かなくなると、もう始末に終えないとの話。その点、軍用のBC-779は小容量のVCでやってるから、やっぱ軍用は違いますよね、との話です。そりゃ、戦争で命かけてるのに、聞こえませんでしたでは、役にたちませんから。

     まぁ、これで、あとは、ストレス与えることなく、騙し騙し使ってもらえば、大丈夫しばらくは、聞こえると思うが、なにぶん、40年たってるので、承知してもらって使うしかないだろう。

     これが、昨日の顛末記です。

     プロダクト検波で、SSBは柔らかい音で綺麗に聞こえ、顔は、デザインがとても良く、五本木先輩曰く、「美人さんは、下手に手だすと怖いですよ!」の意味合いがよ~く解りました。美しい薔薇には棘がある、ってとこですかね。

     ヤフオクで、お姿みると、お~、部屋のインテリアにもいいなぁと、ツイツイ、手が出ちゃいますが、まぁ、重いし、30kgはあります。場所は食うし、やっぱり、9R-59辺りの8kgクラスがいいんではないかと思いますね。

     ちょうど、ハリクラフター入手から一年たち、動くようになりましたので、嫁入りです。

    2014/09/11 de JR1KQU 加藤欣一

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    JA4CJ 大森OMバイキングでQRV!

     「世界アマチュア無線の日」(4月18日)に,JA4CJ 大森OMより興味深いメール戴きました。原文そのまま、ご紹介したいと思います。

       JR1KQU 加藤欣一様

       始めてメールさせていただきます。
       私はJA4CJの大森と申します。80歳に近い老人ですがよろしくお願いいたします。

       実は昨年4月頃広東省深圳に居りますとき、夕方7Mhzを受信しておりますときVK在住の局とJA局がA3で交信に挑戦しておられるのを偶然にワッチ致しました。
       この出来事で昔の懐かしいA3の世界に今多くの皆さんがカムバックされている事を知り私も是非お仲間に入れていただきたいと思い古いジョンソンバイキング 1 とアンテナマッチBoXを引き出してきて整備中です。
       近いうちにワイヤーアンテナも上げますので出来上がれば半世紀ぶりの A3 で A3 愛好の皆様とお話できることを楽しみにしております。
       いろいろお世話になりますがよろしくお願いいたします。

      島根県浜田市 大森義明 JA4CJ

     との、素晴らしい内容です。
     これでバイキングのオーナー4人になります。年齢は関係ないですね。
     大技術 OM が、その腕前を眠らせておくのは勿体無いですよ!我々、後輩の為、趣味の王様と言われた時代を再来させるべく、大いに腕を奮っていただきたいと思います。

     へっぽこ技術の私も大森先輩の話を聞いて、俄然、力コブがでてきました。大いに、King of HOBBY 目指して楽しみましょう。

    2014/04/19 de JR1KQU 加藤欣一

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    JP2GMR 原OM、TX88A 抜け殻利用の送信機の試験送信、完了

     JP2GMR 原OMより、TX-88A の抜け殻利用の AM 送信機の製作が、一応、第一段階、無事終了との事でリポートをいただきました。


      コンセプト
      1.出来るだけ全面パネルは、原型のまま使用
      2.小さなソケットは見にくいので、GT管、メタル管を使う。
      3.変調方式は、P Sg同時変調とする。
      4.出力は最大80W程度を目指し出来れば、2段切り替えとしたい。
      5.部品の新規購入は出来る限り御法度、ジャンクフル活用
      6.周波数帯は3.5~28MHzとし50MHzは後で考える。
      7.主なるパーツについて、
      電源トランス:FT-401Dからの抜き取り品
      タンクコイル:TS-520のジャンク
      変調トランス:DENON製

      ラインナップ
      送信部 6AG7 6AG7 4D32
      変調器 6SJ7 6SN7 6SN7 6CA7PP

       2013/10/24 スタート。シャーシ加工は鉄なので、捻りハチマキで気合いを入れて作業。
       最終動作テストで60W出力まで上がった。
       高圧電源のレギュレーションが悪いのか、Ep が 500V に下がる。昔、東京の都電は 600V で走っていたのかな?今も同じだと思うが、ポパイにはほうれん草ならぬ、DC600V 食べさせねば力コブとはいかないようで、あります。( TX-88A POPEYE ポパイは KQU が OM の承諾もなく勝手に命名しましたので、モデル名は変更あるやも)


       :

      写真説明(左から)
      TX-88A ポパイの容姿、生まれた時の清らかな容姿を目指しました。
      上面から見たポパイの肉体美 ファイナルと変調管の力強さを強調しました。
      側面から見た電源、変調トランスの力強さを強調
      仰向けになったポパイの健康体

       去年、10/24 より始まり、とても楽しい時間と思い出と、4B20 ちゃんの弟が誕生致しました。
       今後はコンセプトに一層近づく為に、更なる成長、そして、出力切り替えを実現すべくGOOD MAN RADIOに育ててゆくのが楽しみです。
      2014/4/FB日 JP2GMR

     TX-88A のケースに 100W 近いAM 送信機を実現してしまうという、スケールのでかい話、普段は数十Wの出力ながら、いざというとき、600Vでもって、力コブ! 100W近いパワーアップ! やっぱ、ポパイですよ。ねぇ

    2014/04/17 de JR1KQU 加藤欣一

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    TX-88A オーダーメイドレストア

     JA1UDY/2 三浦さんが完璧にレストアされた、懐かしいTX-88Aを使用する機会がありました。45年ぶりでご対面、終段807シングル、6BQ5PP 3.7メガ15W 7メガ 15W 出てます。なんと50メガでも、6.5W出ます。





     私は東京出てきた頃、88Aを手に入れ28や21メガで遊んでいました。

     今回レストアされた88Aは、操作性を改良、スタンバイがシーメンスキー、PTT、フットスイッチいずれも使えるように。また、スタンバイ回路増設され、リニアも連動できるようになっています。7メガで15W出ますからリニアつなぐと、かなり絞って使用しないと180W位楽に出てしまいます。  動作は極めて安定、正常で、昔アキバで\300で売っていた 3cm 丸型のクリスタルマイクを、タカチの¥100 の小さいプラケースに入れ、PTT を取り付けた自作マイクでもって、綺麗に変調かかりました。

    背面 リレーを多用、ケミコンは総取替え 内部の様子、1 内部の様子、2

     当時のラインナップでAMコーナー作って遊ぶと最高でしょうね。
     これくらい程度良好のもので3.7~50メガまで完璧に動作する88Aなら、誰もが欲しくなります。レストア完璧にできるOMさんは羨ましい限りです。

     私の作る送信機は、一時働いたかと思うと、夕方にはおかしい?昨日はローカル局のJL1PSW森谷さんに、オシロ持参していただいて、二人して不具合箇所捜索するも、解らず、また煙が!あ~ぁ、訳解らず。
     こんな事の繰り返しですが、まぁ、めげずに休みごとに手をいれればいつかは!と。

    2014/04/07 de JR1KQU 加藤欣一

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    Johnson Ranger manual

     JO1WXO 芝田さんよりバイキングレンジャーの資料情報、提供いただきました。

     先日より、通称、五本木先輩こと、JA1BMJ 柏葉 OM によるバイキングレンジャー レストアの報告をお知らせしていますが、古いものであり、先日、JH1MSB 鈴木さんより取説のコピーいただきましたが、謎解き進むにつれ、これ以外にも資料があるはずだと、推理しながら、進めておりました。

     今回、芝田さんより、資料サイトを教えていただきました。

       現在、レンジャーのオーナーは、JA1EIA 小柳さん、JA1BMJ 柏葉さん そして JO1WXO 芝田の3人ですが、日本中にはまだ、押し入れに隠し保存されてる方もいらっしゃるのではと。Johnson Ranger の資料をあまりお持ちでないとお聞きしました。もしもお持ちでないようでしたら、下記からダウンロード可能ですのでご確認下さい。

      http://bama.edebris.com/manuals/johnson/ranger/

       BAMAのサイトには、Johnson以外にも、これでもかと言う位アーカイブが沢山ございます。

       また、こんなページもありましたので、ご参考まで。
      http://amfone.net/Amforum/index.php?topic=23658.0

      Best 73 & FB DX! JO1WXO 芝田

    と、貴重な情報いただきました。今回、回路図だけでレストアするのが、どれだけ大変か、よく解りました。お助け情報、芝田さんありがとうございました。

    2014/04/03 de JR1KQU 加藤欣一

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    バイキングレンジャー復活!

     3月10日、今日は28メガ、昨日のようにバカコンディションでは無さそうだと、早々に無線切り上げ、仕事モードに。

     五本木先輩より、バイキング直ったから音聞いてみて欲しいとの電話。実は、BC-1004-Cのレストアと同時進行していたんですね。なんという無茶苦茶な、体、壊しますよね。

     それで、先週働くようになったが、エージングテスト中、プシュー と音がして、臭いにおいが立ち込めたそうで、パッと見、ケミコンが爆発した形跡もなし、トランスが焼けたか?と、そこまでが先週の様子でした。

     においの原因はビニール線ならぬ、ゴム被膜の線が劣化、配線が束ねてあるため、糸を切り、束ねをほどいてたぐって、悪い部分を特定、手術されたとの事で、ついに安定して働き始めました。
     修復過程で6146を2本昇天させてしまったとの事です。

     バイキングはリレーが使ってなく、シーメンスキーもないので、リレーを6回路分移植。フロントパネルに小さいSWを取り付け、スタンバイをスムーズにできるようにされたそうです。ですから、見た目は原型維持。
     40分位QSOしましたが、VFOが少し下に動く位で、変調もFBにかかっております。キャリアも濁っておりません。正味2日ですか、あまりにも速すぎのレストアです。
     ブラックジャック先生にはしっかり休養とっていただかないと。

     これで、バイキングレンジャーのオーナーは、JA1EIA小柳さん、JO1WXO芝田さん、そして、JA1BMJ 五本木先輩の3局になりました。

    2014/03/10 de JR1KQU 加藤欣一

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    通称 地獄耳号 BC-1004-C 完全復活なる!!

     3/4夕方、JA8CCC/1 菊池さんの声が、聞こえてました。
     ちょうど朝方、28メガでWB8CCCウェストバージニアのBenさんと交信したものですから、その事をQSPしたくBKかけました。同じサフィックスの局にあった事ないんですよ、と菊地さん。
     私は良くあいます。VK2KQU W7KQU JL1KQUさんとか。また、有名な局ではHB9CVさん。その時アンテナはキュビカルクワッドでした。

     そんな話してましたら、ローカルの五本木先輩からBKあり、今1004-Cで聞いておりますよ?!との事。
     意味がよくわからず、あわてて電話。だって、入手以来、一年以上ほったらかしにしてたので、詳しい先輩に色々指導してもらいながらレストアする予定で、まず状態を診断していただかないとと4日前に入院させたばかりですよ。



    7195受信中のBC-1004-C、上が電源


     バンド切り替えSWが固まって動かず。
     メインダイアル空回り、どうも上から手を滑らせ落下事故にあった為の損傷でした。
     Sメーターはガラスがひび入り動かずでした。

     最初の診断がこのような事であり、70、80年前の受信機スペアパーツある訳もなし、いや、もう大変な神経使う作業になりそうだから、レストアなんて、とても無理、無理な話。パーツ取りして再利用するのが、関の山だなと。さあて、いつ見切りつけ引き取りにゆくかな?と思案していた所でした。

     入院と同時に、電源をまず作らないと、始まらないから、パーツそろってるなら、電源から作りましょうよ、加藤さんは仕事あるから、私が暇見つけて加工からいきますねと。
     その2時間後、足りない電源パーツ持参。すでに、加工終わってるでは??!ただならぬ気迫を感じました。
     2日前には、パネルを塗装に出した。
     メインダイアルのりん青銅の円盤は長野の仲間が別の機械のをもってたので、送ってもらい、それを移植して慎重にふちを曲げ造り出した。
     バンド切り替えはシャフトがねじれてたのを、ヤスリで六角形に整形手術、
     古くなりビスケットのようにポロリと欠けたギアは、別のやり方で、ビシッと回るようにして治療したとの事であります。
     Sメーターは、別のシンプソンのメーター外し中にいれ、ガラスは丸く切って作った。

     話伺ってると、とても、私では出来ない!!手塚治のブラックジャック先生ですなぁぁ。BMJのサフィックスにはブラックジャックが隠れてましたね。

     そりゃ、何十台と軍用受信機をレストアした経験の実績がないことには、まして、それだけの腕前でも、既に80近い先輩ですから、連日の徹夜作業はかなり応えたはずです。

     バラバラにされる運命が、命を戴き、お話の途中7195聞きますと、物凄いS/Nで、JA1AVRさん、JG1RQTさんJA9CJEさん、JH1MDCさん、皆さんSメーター振り切れで、うるさいほどの感度でガンガン入ってます。今のトランシーバーで聞くと、目黒では、ウーンというノイズが入りますが、70年前の真空管式には全くそれがない。

    分解中

    レストア完了後の内部

    BC-1004Cの銘板

    BC-779の銘版


     先輩に聞きました。どうして、こんなに感度いいんですか?
     だって、この受信機作られた当時、一個小隊300人かの命がかかってるんですよ!命を託す受信機が聞こえませんでしたでは話にならないでしょうよ。おそらく、作られた当時の性能、感度まで、出したと思いますよ!うちの、BC-779より、クリスタルフィルターはよく切れるね、と。
     当時の日本では、並3、並4ラジオですよ。

     昨晩は夢物語を見てるようでしたね。いつもなら、HPに載せる作文はすぐ打てるんですが、昨晩ばかりは夢うつつ、気ずくと朝に。じっくり、レストアの技術盗みながらやる予定が、仙人様のスピードにはついてゆけません。
     この先、私にできるのは、立派な外枠木製ケース作って、完成させ、CQAM出して、いやぁうちはノイズが多くて聞こえません?じゃなく、ドーンと来い!。QRPのAM局!どんな弱い電波でも聴いてやるぜ!といきたいですね。ちなみに、12.020MHzのベトナム放送は20:30から英語版に、地獄耳号では北京放送並みに入ります。

     これほど、精魂込めて大手術成功!!ありがたいです。合掌

    2014/03/06 de JR1KQU 加藤欣一

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    PANA Skymark 40が完成しました

    富士山一郎さんより情報です。
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       当方 去年の夏から急に忙しくなりいまだに続いていますが、大変な病気にかかっていますので、そんな中でもコツッ、コツッと、明日への活力の機械はいじっています。

       掲題の件、そんなわけで、ひょんなことからガタガタのパナ6が手に入りましたので、7MHzに改造(改悪)してみました。





       改造点は、主にコイルの同調変更とファイナル定数の変更ぐらいです。

       ・受信は、RF関係のコイルにコンデンサーを足して7MHzに同調させる。
       ・第1局発水晶は6.2MHzから6.144MHzに変更。そうしないと、第2局発の第5高調波が7.18MHz付近に飛び込む。
       ・第2局発は、中波のOSCを流用するとバリコンがそのまま使え、受信周波数が7.175~7.203MHzになります。

       以上で受信部の改悪は完了です。

       ・送信は、VFOのコイルを巻き足して7.000~7.200MHzに周波数変更します。
       ・段間もコンデンサーを足して7MHzに同調させる。  ・一番大変な作業は、ファイナルのコイルとP-バリコンの変更です。わたしはタンクコイルをトランスの横にエポキシ接着剤で固定しました。

       以上の作業で出力7WのAMトランシーバーに変身します。以上で送受信の改悪は終わり快適に動き出します。
       なお、私の2E26はアルツハイマーになっていたため、出力は2Wしか出ませんでした。

       今年のハムフェアーはどうしようか思案中です。
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    2014/03/02 de JR1KQU 加藤欣一

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    JA1BMJ 五本木先輩訪問記-その3 弘法にも筆の誤りの巻

     2/26 昼休み7195で久々にQSO 変調リポート録音したテープを届けにチラッとお邪魔。

     BC-779のパネルがちと雰囲気違います?(berore はこちら

     何でも、ペンキを塗っているとき、手が滑り、779にべったりついてしまい、後でシンナーで拭けばいいやと。  アワワ!? アチァー取れません、水性ペンキでした。乾くともう、削らないと無理です。コンパウンドでこすったり、なにやっても駄目。挙げ句の果てに剥がれて、下地のグレーまで取れてしまい、まさかの、分解。パネルだけにし全体を剥がしにかかるも、文字彫刻の所が剥がれず。とりあえずグレーの塗装かけるも、文字彫刻がさらに埋まってしまい、これでは、文字入れ出来ない!

     究極の選択、五本木先輩はガスコンロ2台、庭に出し、その上にパネル鉄板焼!!
     あぶること40分、これなら、文字に入ったペンキも燃え、煙もうもうと、ワイヤーブラシでこすって何とか剥がせた。
     ところが4ミリもある鉄板が、スルメの如く反りかえってしまい、水かけると焼き入れになり反ったまま、固まってしまう。考えた末、道路に放り出し、体重をかけて、何とか平らにしたそうです。

     いや、本当に疲れて、2日間も体調不良に。
     そりゃそうでしょう。私、話聞いただけで、どっと疲れました。その後、3回塗装、慎重に文字入れ、パネルを779に戻し復元完了。

     皆様もレストアの際は、十二分に気をつけて作業されたし。

     まぁ、やること早し。スーパー88Dのオンエアランプは点灯するようになってました。  まな板送信機の水銀整流管はこのような感じで光り、しゃべって変調かけるとフワフワとホタルの光が揺れるそうです。残念な事に1本は電圧加えた途端、中の電極が傾いてしまい、昇天しましたとのこと。
     966のヒーターが2.5V 10Aも食べるため どうするか思案中。


    なんか違うBC-779のパネルフワフワとホタルのように光る水銀整流管オンエアランプの点灯するスーパー88D

     お土産にセトロンの572B戴いてきました。
     811より少しでかい3極管ですね。光る送信機作りますか。
    2014/02/26 de JR1KQU 加藤欣一

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    昔の受信機での受信

     夜間帯遅い時間になりますと、パタパタがきつく3757も使いずらいですね。

     先日、3796がクリアーでアメリカが良く入感してたので、寝る前に聞いてみました。
     JT1COが出てます。パタパタも出てるので、うっとおしいと思いつつ、コールしてみました。チャドラーさんとは20代からの付き合いで、東京に来た時には、アキバに行ったり、シャックに来てもらったり付き合いしてるのです。
     QRMがひどいので早々に切り上げたところ、JP7CZE川辺さんから電話あり、今日はAMQSOリクエストしなかったですねぇと??たまたま、チャドラーさんが CO North America とやってる20分前からワッチしてたようです。

     JL1PSW森谷さんからいただいたメッセージです。
       最近は、ラジオで聞き流してる事がほとんどですが、やっぱり無線は受信機ですよね。
       ハリクラフターの素晴らしきサウンドおめでとうございます!

       わたしも、感度良くよき音質の受信機が欲しくなりました。

       15歳の時、Qマルチ付の高1中3ラジヲを作った思い出があります。
       アンテナカプラーの先につないだ2mの室内アンテナで、朝のロンドンBBCが聞こえましたし、屋根の上に伸ばしたワイヤーアンテナを繋ぐと、エクアドル放送も聞こえました。ゴミ捨て場から拾ってきた5球スーパーでは聞こえませんでしたので、それなりの感度はあったと思います。

       もう一度そんなラジヲを作って、7195AMに出てみたいです。
     とのことです。

     JH3EBM/1 佐竹さんからもラジオのリポートが来ています。
       HP拝見しました。

       ハリクラフターのSX-101Aも良好とのこと、おめでとうございます。

       私も自宅から、トランスレス5球スーパー(20年位前にハムフエアで安く買ったもの)、自作0-V-1、中学1年の時に父親から買ってもらったナショナル製World boy GXOを店に持ってきて、20mのロングワイヤーにつなぎ7.195を受信しました。

       0-V-1は高周波増幅が必要と感じましたが、市販の5球スーパーとWorld boy GXOは音質もよく、安定度もよく十分通信に使えます。もうびっくりしました。
      AMだと特別な受信機がなくても一応大丈夫なんですね。

       自作送信機と家庭用5球スーパー、トランジスタラジオで交信する光景も面白いですね。近々やってみます。

       昔、カンボジアの内戦で兵士がトランジスタラジオを受信機にして指令を受けている映像がありましたが、確かに通信にも使えるものなのだと改めて実感した次第です。

       市販のラジオで通信できるので、あとは送信機だけですから、このこともローカルに伝えていきたいです。


    2014/02/05 de JR1KQU 加藤欣一

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    ハリクラSX-101A 復活!!

     昨日、去年突貫工事で作ったAM送信機、12GB7シングル12BQ6PPの変調器を改造中、先日の五本木先輩の所で聞いたBC-779の音が気になりなりました。うちのBC-1004-Cの音は?
     いただいてきた電源の回路図を、早速眺めて検討。
     トランスは、88Aの電源トランスと、ヒーター電流が足りない分、ハムフェアで新品\100で買った1Aのトランスで。早速シャーシーをアキバに買いに行こうと決めたのに、つに何気に28メガを覗いたら、ブータン王国 A52JRからYLさんがQRV中。そこそこのパイルで手間取り、中途半端な時間になってしまいました。

     そこで、もう一台の受信機ハリクラフターのSX-101Aにスピーカーとアンテナつないで、思いきってSW入れてみました。暫くまっていると、煙じゃなく、無事音が出て来ました。
     7195に合わせると、いきなし、JA8NIR 織田さんのFBなボイスが59+20dBで飛び込んできました。バンド切り替えSW等、少しガリガリしますが、S/N比がとても良く、感動モノでした。SSB/CW/AM、全部良く聞こえます。
     選択度を1kc/0.5kcにすると、CWが良く聞こえ、これなら、モールス符号覚えて、やった事のないCWも面白そうだなぁという気になりました。

     TS-570で聞くより、弱い信号もクリアーに。
     ハムバンド専用なので、夜になり3.5MHzSSBのラグチュウ聞いてました。周波数の安定度も良いんですね。製造は60年前だと思いますが、十分実用になりますね。

     100KCのマーカーも旨く働き、周波数も結構直読できます。
     偶然JA5の2文字のOMさんが、7195AMの話されてまして、タヌキしてましたら5F23で送信機作られ、明日は変調器を作られるお話されてました。そして、AM聞くなら、トランシーバーじゃダメよ、2極管検波で聞かないととおっしゃってられ、実際、こうして聴いてみると、違いますねぇ!うちで、ウワァーンというノイズが、ANLのSWいれると消え失せます。確か、この回路は検波したあと、2極管でやる、とても簡単な回路ですよね。弱いAMの信号でも、クリアーに聞こえます。

    BC-1004-C
    (779にBC帯バンドがついてます)
    ハリクラSX-101Aバイキングレンジャー1

     高校生の頃、真空管で受信機作り、ANLの回路も付けましたが、たいして効かない気がしたんですが、昔は、それだけノイズが少なかったので、解らなかったという事だったのかと、謎解きできました。
     ノッチも良く効きます。伊勢崎のJE1EKH 小野里さんの零戦搭載送信機レプリカ7Wの電波が、とても良く聞こえてます。

    2014/02/02(update: 2014/02/11) de JR1KQU 加藤欣一

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    CQ CQ CQ 「デューク電子、デューク5 SSB5バンドトランシーバーの回路図、マニュアル等」
    de VK5AAQ局 Andyさん


     VK5AAQ Andy氏よりメールが入りました。

     1960年代東京のデューク電子(Duke Electronics)が製造したデューク5(Duke5)というSSB/AM/CWオールバンドトランシーバーの回路図、マニュアル等を探してます。
     レストアして、7195kHzにお出ましになる計画のようです。

     つきましては、お持ちの方いらっしゃいましたら、JR1KQUあてメールいただけませんでしょうか?

    2013/07/27 de JR1KQU 加藤欣一

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